Webライティング

Webライティングの文字単価の相場と単価を上げる5つのポイント

2023年11月8日



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北山貴郁|Sicuro株式会社代表取締役

インターネット広告代理店でキャリアをスタートし、広告運用・新規営業などの業務を行う。その後、教育系ベンチャー企業にて教育サービスの責任者として、Webマーケティング戦略立案・プロモーション施策(インターネット広告・コンテンツマーケティングなど)・プロダクト開発に携わる。 2022年11月、Sicuro株式会社を創業し、業界問わず様々な企業様のwebマーケティングの支援を行う。

Webライティングの報酬の多くは、文字単価で決まります。

クラウドソーシングサイトなどでは、文字単価0.1円~3.0円程の案件から文字単価10円といったものまで見かけます。そのため、「Webライターの適切な相場が分からない」「自身のレベルの場合、どの案件が適切か」と悩む方もいるのではないでしょうか。

Webライティングの相場を知ることで、適切にキャリアを積みあげられます。

今回は、レベル別でWebライティングの文字単価の相場を解説します。ぜひお役立てください。

Webライティングの報酬の受け取り方

まずはWebライティングの報酬の受け取り方を確認しましょう。

受け取り方法は以下の3つ。

【Webライティングの報酬の受け取り方】
①文字単価
②記事単価
③時給単価

1つずつ解説します。

①文字単価

文字単価とは、1文字あたりの単価のことです。

たとえば文字単価が2.0円で5000文字の記事を執筆する場合「2.0円×5000文字=10,000円」の報酬が入ります。

実際に執筆した文字数に対して報酬が支払われるため、文字単価の案件はWebライターに好まれる傾向があります。

しかし、文字数稼ぎを狙った文章はすぐ発覚しますので、やめるようにしましょう。

②記事単価

記事単価は、1記事あたりの単価のことです。

単価が固定されているため、文字数によって変動することはありません。そのため、労力と報酬が見合わないと感じることもあるでしょう。

しかし記事単価の場合、複数記事をまとめて依頼されることが多く、安定した収入を見込めるメリットがあります。

もし、クライアントから提示された「1記事あたりの目安文字数」より大幅に超えてしまった場合、報酬を交渉してみると応えてくれるかもしれません。

③時給単価

時給単価は、アルバイトやパートのように、働いた時間に応じて報酬額を設定する方法です。

ライティングの企画や編集、ライターの進行管理など、執筆以外の業務を依頼される場合によく用いられます。

長期継続の案件だと、ひと月○○円と報酬を定められていることが多いです。

【レベル別】Webライティングの文字単価の相場

では、レベル別にWebライティングの文字単価の相場を確認していきましょう。

Webライティング「文字単価相場表」

文字単価レベル
0.5~1.0円初心者向け
1.0~2.0円中級者向け
2.0~3.0円上級者向け
3.0円以上専門家向け

順番に解説します。

文字単価0.5~1.0円「初心者向け」

Webライティング未経験・初心者の方は、文字単価0.5円〜1.0円が相場になります。

文字単価0.5円〜1.0円の案件は、特別なスキルを要求されません。依頼される記事はすでに見出しが作成されている場合が多く、インターネット等で調べながら執筆できます。

記事テーマも、子育て、旅行、ペットなど書きやすいジャンルが多めです。

Webライティング未経験・初心者の方は文字単価0.5円〜1.0円の案件にチャレンジしていきましょう。

※文字単価0.4円以下の案件について
文字単価0.4円以下の案件は、労力をかけて執筆してもわずかな報酬しか得られず、体力・精神的に消耗するだけの案件です。
スキルに自信がない初心者を狙った悪質なクライアントも多いため、受注しないようにしましょう。

文字単価1.0~2.0円「中級者向け」

Webライティング歴6ヶ月~程の方は、文字単価1.0〜2.0円が相場になります。

文字単価1.0〜2.0円の案件では、記事構成から作成するものや、記事のジャンルも転職やIT、金融、美容などが多く、少々難易度が上がります。

ある程度経験を積んでいれば実績やスキルをアピールできるので、文字単価1.0円以上の案件に積極的に応募していきましょう。

文字単価2.0~3.0円「上級者向け」

文字単価2.0円以上は上級者向けです。

業務内容としては中級者向けとさほど変わりませんが、ライティングスキルやSEOの知識、リサーチ力など、高い水準が求められます。

その分クライアントもプロ意識が高い方が多く、業務の対応も丁寧です。仕事のパートナーとして互いによい関係が築けるでしょう。

文字単価3.0円以上「専門家向け」

文字単価3.0円以上になると、専門知識が必要となります。

ライティングスキルやSEOの知識はもちろん、金融系や、医療系、法律系などの資格を保持していることを条件とするクライアントが多いです。

「○○をした経験がある方」など、その人にしか書けない内容を求めているクライアントもいるため、自身の経験が活かせる案件があったら応募してみるとよいでしょう。

文字単価10円~「例外」

ときどき文字単価10円〜といった案件をみかけますが、「文字数が極端に少ない」「時給換算すると割に合わない」場合がよくあります。

文字単価だけにつられず、「業務内容と報酬が見合っているか?」を確認しましょう。

Webライティングで文字単価を上げる5つのポイント

Webライティングで文字単価を上げるポイントは以下の通りです。

文字単価を上げるポイント

①スキルを高める
②仕事の幅を広げる
③ポートフォリオを作成する
④得意の専門分野を作る
⑤エージェントサイトで案件を獲得する

1つずつ解説します。

①スキルを高める

文字単価を上げるためには、Webライティングのスキルを高めることが重要です。

Webライティングには、SEOの知識やさまざまな文章術、リサーチ力が求められます。それらのスキルを磨かないことには文字単価2.0円以上の案件は獲得できません。

書籍や、ネットで無料で公開されている動画等で独学できますが、正しい知識を習得するのは難しいです。真剣にスキルを高めたいと考える方は、ライティング講座の受講がおすすめです。

Webライティングのプロから学び、短期間で効率よくスキルアップしていきましょう。

Webマーケティングオンラインスクールマーケウィル(MarkeWill)のWebライティングコースでは、Webライティングのプロから実践的なスキルを学べます。詳細は以下よりご覧ください。

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②仕事の幅を広げる

ライティング以外の仕事を受注することも、単価アップにつながります。

Webライティング案件には「Wordpress入稿ができる方」など、ライティングに付随する業務も合わせて募集しているクライアントがいます。

そういった募集は単価が高くなるのが一般的です。また、ライティング業務以外もできると他の仕事を巻き取れる可能性があるため、単価交渉をしやすくなります。

このように、仕事の幅を広げると受注できる案件も増えるため、ライティングに慣れてきたら新しい作業について勉強してみるのもよいでしょう。

③ポートフォリオを作成する

高単価案件を獲得するためには、ポートフォリオを必ず作成してください。

ポートフォリオとは・・・これまで執筆した記事をまとめたもの。作品集。

高単価案件を募集するクライアントは、高品質な記事が書けるライターを求めています。

クライアントに実績をきちんと示すことで仕事を任せてもらいやすくなりますので、これまで執筆した記事をブログやGoogleドキュメントなどにまとめて、クラウドソーシングのプロフィール欄にURLを貼り付けておきましょう。

④得意の専門分野を作る

先ほどお伝えしたように、文字単価3.0円以上の案件は専門知識が必要です。

誰でも書けるような内容はどうしても単価が上がらないので、高単価案件を目指すなら専門知識を身につけましょう。

薬機法管理者の資格は今からでも身につけられる専門知識なうえ、美容・医療系のライターを募集しているクライアントは多くいるため、高単価案件を獲得しやすくなります。

⑤エージェントサイトで案件を獲得する

エージェントサイトには、高単価案件が多く掲載されています。

登録しておくと、エージェントサイト担当者から自身にぴったりな案件を紹介してもらえるため、案件探しの手間も省けます。

クラウドソーシングサイトで実績を積んだら、それを元に、案件獲得場所をエージェントサイトに移していきましょう。

おすすめのエージェントサイトはこちら

doda
リクルートエージェント
Crowdtech(クラウドテック)

また、副業やスキマ時間で働きたい方は「Warkship(ワークシップ)」がおすすめです。

現在、Webライター職希望の方はエージェントからの紹介が受けられませんが(2023年6月時点)、空いた時間でWebライティングをしたい方には利用しやすいサイトですよ。

Webライティングの報酬に関する3つの注意点

Webライティングの報酬に関する注意点を確認しておきしょう。

①文字単価より時給を意識する
②単価交渉の際は契約打ち切りの覚悟をしておく
③クライアントとの関係を大事にする

順番に解説します。

①文字単価より時給を意識する

Webライティングの仕事をする際、高い文字単価に惑わされず、常に時給を意識してください。

たとえば、文字単価3円の募集は魅力的ですが、業務内容が文字数1000文字、構成作成、画像選定、Wordpress入稿ありだとすると、作業が多く時給が低くなってしまいます。

一方、文字単価1.5円でも、文字数5000文字・執筆のみの方が時給は高くなります。

文字単価だけで判断せず、トータルの作業内容から時給がいくらになりそうか考えるクセをつけておきましょう。

②単価交渉の際は契約打ち切りの覚悟をしておく

クライアントに単価交渉する際は、契約解消のリスクがあることを忘れないでください。

報酬と作業量が見合わないと感じたり、報酬アップのために単価交渉することもあるでしょう。しかしそれは「現時点での単価では働けない」と伝えているようなものです。

たとえ「単価が上がらなくてもしばらく続けよう」とライター側が考えていても、クライアント側は、後々ライター側から不満が出てくることなどを考えて、契約解消を申し出る場合があります。

もちろん、単価を上げてでも引き止めたいと思われることもありますが、予算の関係でそれも難しい場合もあります。

単価交渉の際は複数案件を持っておくなどして、1つ案件を失ってもダメージが少なくて済む状態にしておくと安心です。

③クライアントとの関係を大事にする

クライアントとの信頼関係を築くことは、報酬アップにつながります。

「納期に遅れない」「返信が早い」「誤字脱字が少ない」など、当たり前のことですが、意外とできていない方が多いです。信頼関係が構築できないと、単価交渉はもちろんのこと、継続依頼すらしてもらえません。

クライアントとよい関係を築くことでライターとしての評価が上がり、高単価案件も獲得しやすくなっていきます。

低単価案件から脱出するための2つのコツ

初心者レベルの案件から抜け出すコツを紹介します。

①プロフィールに力を入れる
②提案文に力を入れる

低単価案件から早く抜け出していきましょう。

①プロフィールに力を入れる

1つ目のコツは、クラウドソーシングサイトのプロフィールを充実させることです。

クライアントはライターのプロフィールをチェックして依頼するか判断します。そのため、自身のスキルや経歴がしっかりとアピールできていれば、自身のレベルより少し単価が高い案件でも採用してもらえるでしょう。

Webライターとしての実績が少なくても、本業で培った知識やスキルを具体的に記載したり、趣味があればそのジャンルについて詳しいことをプロフィールでアピールします。

そうすることで、自身に合ったジャンルの案件を獲得しやすくなります。

「たいした実績がないから」と、簡単な自己紹介と意気込みだけのプロフィールでは、足下見られて低単価案件から抜け出せなくなってしまいます。

少々時間をかけてでもプロフィールはしっかり作成しておきましょう。

②提案文に力を入れる

案件獲得のためにクライアントに送る提案文も、手を抜かないようにしましょう。

書き方のコツは、クライアントが求める人物である、スキルを保持している旨を記載することです。

クライアントが出す募集文には「週5日稼働できる方」「SEOライティング経験がある方」など、求める人材の詳細が書かれています。

それに対して、自分ならどんなことを提供できるかを伝えられると、採用されやすくなります。

提案文で自身を適切に売り込まないと、案件を獲得できず実績を積みあげられません。

プロフィールで書き出した情報も利用しながら、クライアントに貢献できることを伝えていきましょう。

まとめ

今回は、Webライティングの文字単価の相場と単価を上げるポイントを解説しました。

以下、おさらいです。

Webライティング「文字単価相場表」

文字単価レベル
0.5~1.0円初心者向け
1.0~2.0円中級者向け
2.0~3.0円上級者向け
3.0円以上専門家向け

文字単価を上げるポイント

①スキルを高める
②仕事の幅を広げる
③ポートフォリオを作成する
④得意の専門分野を作る
⑤エージェントサイトで案件を獲得する

Webライティングの単価の相場を知ることで、「相場通りの報酬をいただけているか」や、「自身の正しい立ち位置」などが分かります。

今回の記事を参考にして、適切にキャリアを積んでいってくださいね。

Webマーケティングオンラインスクールのマーケウィル(MarkeWill)では、Webライティングコースをご用意しております。

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