Webライターは低コストで始められるうえ特別な資格も必要ないため、副業や在宅ワークを考えている方に人気がある仕事です。
しかし、Webライターを始めた方の8割以上が辞めてしまうきつい仕事でもあります。
「簡単に稼げそう」という考えでWebライターを始めてしまうと必ず挫折します。
そこで本記事では、Webライターがきついと言われる7つの理由やWebライターのメリット、きつい時期の乗り越え方を紹介します。
あらかじめきついと感じる理由と乗り越え方を知っておくことで、挫折することなくWebライターを継続できます。
今後Webライターとして長く活動していきたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
Webライターがきついと言われる理由7選
Webライターがきついと言われる理由は主に以下の7つです。
①会話がない ②納期に追われる ③収入が安定しない ④単価が上がらない ⑤案件が獲得できない ⑥稼げない期間がある ⑦書き方が分からない |
1つずつ解説します。
①会話がない
Webライターの仕事は基本的に一人で行います。
加えてクライアントとのやり取りもチャットを使用することが多いため、誰かと会話することがほとんどありません。
専業Webライターの場合、「1日中誰ともしゃべらない」ことは良くあります。
そのため、
- 仕事のことで相談したい
- 休憩中に軽い雑談をしたい
と思っても会話する相手がおらず孤独を感じる方が多くいます。
②納期に追われる
受注した記事には必ず締め切りがあります。
本業が忙しくて執筆時間が取れなかったり、子供が風邪をひいてしまうなどの事情で執筆が進まなくても、納期は待ってくれません。
そのため、常に「納期に追われている」と感じてしまうことがあります。
このように精神的に余裕が無くなってしまうと、「Webライターはきつい」と感じてしまいます。
③収入が安定しない
Webライターは常に仕事があるとは限りません。
契約中のクライアントから「今月は執筆がありません」と言われたり、急に契約を打ち切られることは良くあります。
会社員のように必ず仕事があり、毎月一定の給料がもらえるわけではないため、Webライターだけで生計を立てたいと考えている方にはきついと感じてしまいます。
④単価が上がらない
収入を上げるためには、単価を上げていく必要があります。
しかし単価の良い仕事は人気があるうえ、ある程度のスキルがないと受注できません。
クライアントに単価交渉をする方法もありますが、予算の都合で単価が上げられないことは良くありますし、そもそも「単価を上げても良い」と思ってもらえるスキルを提供できていなければいけません。
このように単価を上げるためのハードルが高いため、「Webライターの仕事は稼げなくてきつい」と感じる方が多くいます。
⑤案件が獲得できない
Webライターを始めたばかりの頃はスキルが未熟なため、案件獲得率はどうしても低くなります。
Webライター初心者の案件獲得率は、クラウドソーシングサイトで10件応募して1件受注できるかどうかです。
採用されないことが続くとWebライターとしての自信がなくなり不安が大きくなってしまうため、Webライターはきついと感じてしまいます。
⑥稼げない期間がある
Webライターとしてある程度経験を積むまでは、単価を上げるのは難しいうえ案件獲得率も低くなります。
そのため、Webライターを始めたばかりの下積み期間はほとんど稼げません。
さらに、Webライター初心者は執筆に慣れていないため、1記事仕上げるのに時間がかかります。
たとえば1記事5,000円の案件を受注して8時間で記事を作成できたとすると、時給は625円になります。
「パートやアルバイトの方が稼げる」と感じてしまい、稼げない期間に耐えられずWebライターを辞めてしまう方が多くいます。
⑦書き方が分からない
記事の書き方が分からず執筆中に何度も手が止まってしまうと、Webライターの仕事がきついと感じてしまいます。
Webライターは記事に対して報酬が支払われるため、時間をかけてもらえる報酬は同じです。
「筆が進まず時間だけが過ぎていく」といった状況に不安になり、スムーズに書けない自分
にイライラしてしまうということがあります。
Webライターのメリット
このようにWebライターはきついと感じる場面も多く、途中で辞めてしまう方がたくさんいます。
しかし、以下のように得られるメリットも大きいため、おすすめできる副業(仕事)です。
・どこでも働ける ・会社による拘束がない ・人間関係のストレスが減る ・個人で稼ぐスキルが身につく ・プライベートを優先して働ける |
順番にメリットについて解説します。
どこでも働ける
1つ目のメリットは「どこでも働ける」ことです。
パソコンとWi-Fi環境があれば執筆できますので、自宅、カフェ、旅行先、帰省先など、あらゆる場所で働けます。
たとえば配偶者の転勤で遠方に引っ越す場合でも、仕事を辞めることなくWebライターのキャリアを継続できます。
このようにどこでも職場になる点はWebライターの大きなメリットです。
会社による拘束がない
会社員であれば、決められた時間までに出社して退勤時間まで働くことが決められています。
休日に関しても、基本的に会社の規定通りの休みしか取れません。
対してWebライターは企業に属さず働くことができるため、会社による束縛がなく自由に勤務時間や休日を設定できます。
自分で働く日や休日をコントロールできる充実感は想像以上に大きく、このためにWebライターとして独立するという方も少なくありません。
人間関係のストレスが減る
Webライターの仕事は基本的に一人で作業します。
対面や通話をすることがほとんどないため、職場で毎日苦手な人と顔を合わせたり、周りの空気を読んで立ち振る舞うなどの必要がありません。
このように、仕事上のストレス第1位と言われる「人間関係」において、最低限の関わりのみで仕事ができることはWebライターの醍醐味と言えるでしょう。
個人で稼ぐスキルが身につく
自分が執筆した記事に対して報酬が支払われるWebライターは、企業に属さず個人で稼ぐことが可能です。
今は就職した企業で定年まで働ける保証もなく、国も副業を推奨しています。
将来に備えて個人で稼げるようにしておこうと考え、Webライターを続けている方も多くいます。
プライベートを優先して働ける
先述したように、Webライターは働く場所が自由で会社による拘束もありません。
そのため、プライベートを優先しながら働くことが可能です。
子育て中であれば育児の合間に執筆できますし、趣味や友人との予定を断ってまで仕事しなければならないということがありません。
プライベート優先の働き方ができるWebライターは、自身の人生を充実させてくれるでしょう。
Webライターがきついと感じる時の乗り越え方
Webライターがきついと感じるのは、始めて間もない時期がほとんどです。
そこを乗り越えられれば、Webライターのメリットを十分に感じることができます。
Webライターがきついと感じた時、乗り越え方を知っていれば途中で挫折することはありませんので、ここでしっかり確認しておきましょう。
①Webライター仲間を作る
自身の周りには「Webライターの話をできる人はいない」という方がほとんどではないでしょうか。
Webライターに関して話せる相手がいないと、悩みなど一人で抱えてしまい辛くなってしまいます。
気軽に話せるWebライター仲間を作っておくと、悩みを共有したりアドバイスをもらえたりするため、ぜひつながりを作っておきましょう。
Webライター仲間はX(旧Twitter)を利用すると同じ志を持った方とつながりやすいため、おすすめです。
②スケジュール管理を徹底する
納期に追われて焦ることがないように、スケジュール管理は徹底しましょう。
Webライターの仕事はいつでもできるため、後回しにしがちです。納期に間に合えば良いのですが、締め切り間近で焦って執筆してしまうと記事の質が落ちてしまいます。
また、納期まで余裕があるからと思っていても「本業が忙しくなってしまった」「子供が熱を出した」など、イレギュラーが発生する可能性は十分あります。
納期から逆算して早めに完了できるスケジュールを立てておけば、納期に追われてきついと感じることはありません。
Webライターの仕事がきついと感じないように、早めに作業を進めておくようにしましょう。
③継続案件を獲得する
継続案件は収入がゼロになる不安が解消されるため、継続案件を狙って応募していくことをおすすめします。
しかし継続依頼で採用されたとしても、月の執筆本数が一定でない場合もよくあります。今月は5本依頼があったのに次の月では2本、といったケースも珍しくありません。
そのため、収入を安定させるために継続案件を2〜3件は獲得しておくと良いでしょう。
④積極的に単価交渉をする
収入を上げてきつい時期から脱却するために、積極的に単価交渉を行っていきましょう。
同じ時間働いても、以下のように単価の違いで収入に大きな差が出ます。
『5,000文字/執筆時間5時間の場合』 文字単価0.5円…0.5×5,000文字=報酬2,500円(時給500円) 文字単価1.0円…1.0×5,000文字=報酬5,000円(時給1,000円) |
時給500円の状態が続くと誰でも「きつい」と感じます。
クライアントの方から単価を上げてくれることはまずありませんので、自分から積極的に単価交渉していきましょう。
ただし、スキルがともなっていなかったり信頼を得られていない状態で交渉してしまうと、契約を切られてしまうこともありますので注意が必要です。
⑤プロフィールや応募文を工夫する
案件が獲得できず稼げないのであれば、プロフィールや応募文を工夫しましょう。
クラウドソーシングサイトは、アカウントのプロフィールや案件に応募する文章で案件が獲得できるかどうかが決まります。
プロフィールには自身が経験してきたことを具体的に記載し、プロフィール欄の文字数を出来るかぎり埋めるようにしましょう。
応募文に関しては、クライアントの募集内容に合わせて、自身を採用するメリットを伝えてください。「使い回しされた応募文」「誤字脱字がある」応募文では絶対に採用されません。
案件獲得については下記記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
Webライティング初心者でも必ず案件を獲得できる!3ステップ&4つのコツとは
⑥下積み期間があることを理解しておく
Webライターを始めてもすぐには稼げないことを理解しておきましょう。
基本的にWebライターは時給制の仕事ではなく納品物に対して対価が支払われます。そのため、経験が浅いWebライターはどうしても単価が安くなってしまいます。
スキルや経験を積むことで単価は上げられるので、「思ったより稼げなくて辛い」と感じないように、「Webライターは下積み期間があるもの」と認識しておきましょう。
⑦ライティングスキルを上げる
執筆が進まず「時間だけが過ぎてきつい」と感じるライターは多いです。
これはライティングスキルを上げることで解決できます。
ライティングスキルは元々持っている「才能」ではありません。今活躍しているWebライターの方達も経験を重ねてきたことでスムーズに執筆できるようになっています。
「執筆が進まなくてきつい」「自分には文章力が無い」と悩む方は、ライティングスキルを上げていきましょう。
下記記事ではWebライティングの書き方やコツを解説していますので、ぜひ参考にしてください。
筆者が考えるWebライターに向いてる人の特徴
ここまでWebライターがきついと感じる理由や乗り越え方を解説してきましたが、Webライターには向き不向きがあります。
Webライターに向いてない人が挑戦しても、楽しさを感じられず苦痛になってしまいます。
筆者がこれまでライティングを経験してきて感じることは、根気よく試行錯誤できたり、良い物を作り出そうと努力できる「職人気質」の方が、Webライターを長く継続されているということです。
また、下記記事ではWebライターに向いている人と向いていない人の特徴を解説していますので、自身に当てはまるかどうか確認してみると良いでしょう。
【まとめ】Webライターは初めがきつい!乗り越えれば理想の働き方が手に入る
今回は、Webライターがきついと言われる理由7選とそれでも続けるメリット、きつい時の乗り越え方を解説してきました。
Webライターは納品する記事に対して報酬が支払われるため、スキルや経験がない初心者のうちは単価が低くなります。
そのため「労働時間に対して報酬が少ない」「記事の書き方が分からず執筆がなかなか進まない」など、「Webライターはきつい」と感じる場面が多くなってしまいます。
しかし、それでもWebライターとして働く方がいるのは、得られるメリットが大きいからです。きつい時期を乗り越えた先には、個人で稼ぐ力が身につき、自由に働ける環境が待っています。
本記事でWebライターがきついと感じる理由を理解し、乗り越えていただけたら幸いです。
また、これからWebライターを始めてみたいとお考えの方は、下記記事も参考にしてください。
Webマーケティングオンラインスクールマーケウィル(MarkeWill)のWebライティングコースでは、実務を想定した執筆課題や現役Webライターによる記事添削などで、Webライターに必要な知識やスキルを身につけられます。
また案件獲得の方法や単価アップに必要なこと、クライアントとのやり取りについてなど独学では得られない情報もお伝えできますので、ぜひマーケウィル(MarkeWill)をご活用ください。
無料相談も受け付けておりますので、スクールのことやWebライティングに関することなど、どのようなことでもお気軽にご相談ください。