Webライティングの業務の中には、執筆以外に「記事を執筆する前の下準備」と執筆後の「確認作業」があります。
しかしこれからWebライティングを始めたいという方の中には「どのような業務があるのか」「具体的な仕事内容を知りたい」といった方もいるのではないでしょうか。
本記事ではWebライティングの業務内容を5つ紹介。Webライティングの始め方や収入の相場、メリットデメリットも解説していますので、ぜひ今後の活動の参考にしてください。
Webライティング5つの業務内容とは
初めにWebライティングの業務内容を紹介します。
主な業務は以下の5つです。
- リサーチ(情報収集)
- 記事構成の作成
- 記事執筆
- 校正
- 校閲
順番に解説します。
1.リサーチ(情報収集)
記事内容を執筆するにあたって情報収集する作業「リサーチ」は、Webライティングに欠かせない業務です。
他のWeb記事や調査機関のデータ、書籍などからリサーチした網羅性の高い記事は読者にとって役立つ記事となりますが、リサーチを行わず情報がほとんど無い状態で執筆してしまうと、内容が薄く価値がない記事になってしまいます。
リサーチがしっかり行えているかどうかで記事の質が変わるので、Webライティングでは欠かせない業務となっています。
2.記事構成の作成
記事構成とは記事の骨組みのようなものです。「誰にどんなことを伝えるのか」「どのように組み立てれば読者が読みやすいか」を考え、タイトルや見出しを作成していきます。
大見出しや小見出しを効果的に使用することで、クオリティ高く読みやすい記事となります。
記事構成の作成業務は、案件によって無かったりしますが、できると仕事の幅が広がります。
3.記事の執筆
リサーチ情報をもとに、記事を執筆していきます。
Webライティングは読者が知りたい情報を届けるために執筆をします。そのため、自身の書きたいように書くのではなく、どんな人に届けるのか「ターゲット」を意識して執筆していきます。
そうすることで質の高い記事を作成することが可能になります。
4.校正
いくら内容が充実している記事を執筆しても、誤字脱字があると記事の質が一気に下がってしまうため、執筆を終えた後の校正も大事な業務です。
自身で校正チェックサイトを使用して確認する方法や、企業によっては社内の校正・校閲部署で確認を行う場合もあります。
5.校閲
「校正」が誤字脱字を修正する作業に対して「校閲」は、記事に書かれている文章の意味や内容を読み、誤りを修正する作業のことです。
「論理的に矛盾はないか」「表記が統一されているか」「事実関係に誤りがないか」など、幅広く確認をします。
校閲は発注者側が最終確認をするケースが多いですが、ライター側でも納品前に確認しておくと良いでしょう。
Webライティング副業の案件内容を3つ紹介
実際にどのような案件が出ているのか、3つ例を紹介しますので参考にしてください。
1.オウンドメディアのwebライティング案件
オウンドメディアとは自社で保有するメディアの総称のことで、主に自社で運営しているサイトを指します。
下記はキャンプ系オウンドメディアですが、その他、美容やペット、金融など様々なジャンルの募集がありますので、得意分野に挑戦してみると良いでしょう。
またこういった案件は「継続発注依頼」が多い印象です。
【継続あり/在宅OK】キャンプ系オウンドメディアのライター募集(文字数5000文字~/文字単価1.5円) |
2.インタビュー記事案件
インタビューを元に執筆する案件も出ています。
下記で例としてあげている案件はインタビュー音声を元に執筆しますが、ライター自身がアポイントを取り、インタビューするといった案件もあります。
通常のWebライティングの構成や執筆の仕方とはまた異なるので、挑戦したい方はまずは実績を積むところから始めると良いでしょう。
【急募】ブライダル系記事執筆【インタビュー済みの音声をもとに執筆】(文字数3000文字/全2記事で報酬10,000円) |
3.記事のリライト案件
既に完成されてる記事を修正する、リライト案件の募集も出ています。
- 公開してしばらく経つが検索順位が上がらない
- 情報が古くなってきた
など、既存記事の問題点を修正していきます。SEO知識や競合分析など執筆以外の知識が必要なため、難易度は高めになっています。
【既存記事のリライトお願いします(執筆不要)】Webマーケティング関連メディア(1記事5000円~) |
Webライティングのメリット
webライティングの副業を始めるメリットは以下の通りです。
- 時間・場所を選ばず働ける
- 初心者でも始めやすい
- 様々な知識がつく
一つずつみていきましょう。
1.時間・場所を選ばず働ける
Webライティングは、働く場所や時間を自分自身で決められます。
Webライティングは依頼された記事を期日までに納品すれば完了のため、作業時間や場所に決まりはありません。パソコンとネット環境さえあれば仕事ができます。
地方にいながら関東の企業から案件を受注することも可能ですし、子育て中の方でも空いた時間で執筆可能です。
このように、時間と場所に縛られず働けるのはWebライティングの大きなメリットとなっています。
2.初心者でも始めやすい
Webライティングの副業は、始めたいと思ったその日から誰でも始められます。
Webライティングには動画編集やwebデザイナーのように、時間をかけて学んでから案件を獲得していくものではありません。基本的な文章力があれば始められます。
自宅にパソコンやWi-Fi環境がある方であれば、初期費用がかかることもほとんどありません。
よってWebライティングはスキル面でも金額面でも他の副業に比べて始めるハードルが低いといえます。
3.様々な知識がつく
Webライティングの業務の中にリサーチがあるとお伝えしましたが、執筆する度にリサーチしますので、自然と様々な知識が身につきます。
「読者に分かりやすく伝えるためには…」と考えながら情報を集めるため、Web記事を眺めているだけの状態に比べて知識の理解度も上がります。
それゆえWebライティングは、仕事をしながら様々な知識を自身に蓄積させることができます。
Webライティングのデメリット
初心者でも始めやすいWebライティングですが、デメリットも存在します。
事実、Webライティングを始めても「こんなはずじゃなかった」と辞めていく方は少なくありません。
挫折せずWebライティングで結果を出していくために、これから紹介する3つのデメリットをきちんと確認しておきましょう。
1.下積み期間が長い
Webライティングは、報酬が上がっていくまでに時間がかかります。
まだ実績がないうちはライターとしての信頼がなく、高単価案件はなかなか獲得できません。そのため、まずは案件をとりやすい低単価案件からスタートし、実績を積む必要があります。
初心者OKの案件や、文字単価0.5~1円ほどの案件からスタートし、その実績をもとに少し高めの案件に挑戦していきます。それを繰り返すことで収入が増えていきます。
低単価案件の執筆中は「パ―トやアルバイトの方が時給がいいのでは…」と感じると思いますが、下積みを乗り越えれば収入が上がっていきますので、「最初は稼げないもの」と認識しておくと良いでしょう。
2.収入が安定しづらい
Webライティングは案件を獲得したからといって、ずっと依頼があるわけではありません。
クライアントが抱えているプロジェクトが全て終われば契約終了になる場合もありますし、筆者が知っている情報では、運営方法が変更になりライター採用を打ち切りしたというケースもありました。
このようにWebライターは自由な働き方ができる一方で、いつ案件が無くなるか分からないというデメリットがあります。
3.自己管理能力が求められる
Webライティングの仕事は基本的に1人で行うため、作業をするのも休むのも全て自分次第です。「今日は気分が乗らないから…」と作業しなくても誰からも何も言われることはありません。
それゆえWebライティングには自己管理能力が求められます。
納期に間に合うようにスケジューリングすることはもちろん、キャパシティを超えた案件の受注にも気をつけましょう。引き受けたはいいけど、「結局出来なかった」「間に合わなかった」となると信頼を失ってしまいます。
自己管理をしっかり行い、安心して任せられるライターを目指しましょう。
Webライティングの副業収入の相場
Webライター109人を対象におこなった調査では、副業Webライターの平均月収は18,846円となっています。
引用:PR TIMES【WEBライターのメリット・デメリットランキング】現役WEBライター109人アンケート調査
副業のため、お小遣いにプラスされる程度で良いと考える方が多いとは思いますが、中には思うように稼げないと感じている方もいるでしょう。
ちなみに専業Webライターの平均月収は27,993円という結果でした。
引用:PR TIMES【WEBライターのメリット・デメリットランキング】現役WEBライター109人アンケート調査
今回の調査では回答された方が「子育て中の主婦の方が多かった」という理由もありますが、Webライターを専業とするには、少々低い金額です。
しかし小さなお子さんを育てながらでも、自宅に居ながら月に約3万~5万円稼ぐことができるのはWebライティングの大きなメリットです。
Webライティング副業の始め方
Webライティングはクラウドソーシングサイトに登録することで、すぐに始められます。
手順はこちら。
- クラウドソーシングサイトに登録
- 案件に応募する
- 契約後、執筆
- 納品
具体的に解説します。
クラウドソーシングサイトに登録
まずはクラウドソーシングサイトに登録しましょう。
クラウドソーシングサイトとは、仕事を依頼する発注者と、仕事を受注するワーカーをマッチングさせるサービスです。そのため、初心者でも比較的案件が獲得しやすくなっています。
上記以外のクラウドソーシングサイトを紹介している記事もありますので、よろしければ参考にしてください。
登録後は、プロフィールを作成していきます。
プロフィール作成のポイントを以下にまとめました。
プロフィール作成のポイント ・アイコンは人っぽさがあるもの(できたら顔写真) ・名前は読みやすく、苗字、名前があるもの(ペンネームでも可) ・自己PR欄は経歴や特技を具体的に記載する |
プロフィールは就職活動でいう「履歴書」のようなものです。
初心者で実績がなくても、プロフィールが充実していれば案件が獲得しやすくなります。
手を抜かずしっかり作成しておきましょう。
案件に応募する
プロフィールが完成したら、案件に応募していきます。
どのような案件に応募したらいいかも判断しづらいと思いますので、以下にまとめました。
初心者が案件を選ぶポイント ・自分の経験や、趣味にまつわるジャンル ・文字単価0.5円以上 ・クライアントの評価が高いもの |
自身が経験してきたことは筆が進みますので、まずは書けそうな案件から応募しましょう。
その際クライアント評価が高いものや、単価が0.5円以上の案件をポイントに選んでいきます。
クラウドソーシングサイトのなかには悪質なクライアントもいます。上記のポイントで選ぶとトラブルに巻き込まれにくいので、初心者のうちは特に意識しておくとよいでしょう。
契約後、執筆
クライアントと契約後、いよいよ執筆です。
先方からマニュアルが送られますので、執筆ルールを守り、記事を作成していきます。
マニュアルについてや作業を進めていくうえで不明点が出てくる場合もあります。
その際は自己判断せずにクライアントに確認しましょう。
納品
記事が完成したら納品します。
納品する前には自身で「誤字脱字がないか」「マニュアル通りに書いているか」「コピー率が高くないか」を確認します。
自身の作成物に責任をもつことで、質の高い記事を提供でき、クライアントからの信頼に繋がっていきます。
また、万が一納期に遅れそうな場合は早めにクライアントに連絡をしておくようにしましょう。
Webライティングに求められる3つのこと
Webライティングに求められることを理解して、稼げるライターになっていきましょう。
Webライティングに求められることは主に以下の3つです。
- 分かりやすく論理的な文章
- リサーチ力
- SEOを考慮した執筆
順番にみていきましょう。
分かりやすく論理的な文章
記事を執筆する際は、読者が理解しやすく読みやすい論理的な文章を書きましょう。
読者は「知りたいこと」「解決したいこと」がある時に、Web上で検索します。そのため、分かりづらい記事だと「解決できる内容がない」と判断してすぐ離脱します。
一度に全て解説するのではなく、1つの見出しに対して1つの解決策を提示し、分かりやすく執筆していきましょう。
PREP法を使うと、論理的で分かりやすい記事が執筆できますよ。
リサーチ力
記事の質を決めるのはリサーチ力にかかっています。
リサーチした内容が古い情報であったり、不明瞭な内容だと、読者の期待に応えることが出来ません。
読者は新しい情報、正確な情報を求めています。読者が有益と感じる記事にしていくことが記事の質を高めることに繋がります。
そのため、読者にとって有益な情報を正しく深くリサーチできるライターは重宝されます。
SEOを考慮した執筆
Webライティング案件の多くは「SEOを意識して執筆出来るライター」を募集しています。
なぜならクライアントは「集客」や「収益化」を目的として記事作成を依頼しているからです。その目的を達成するためには、記事を検索エンジンで上位表示させる必要があります。
検索エンジンで上位表示させる施策を行うことをSEO対策といい、SEOを考慮した記事は検索ページに上位表示されやすくなります。
その結果記事のクリック率も上がるため、webライティングではSEO対策ができるライターが求められています。
SEO(検索エンジン最適化)とはGoogleなどの検索エンジンの検索結果において、特定のwebサイトが上位に表示されるように調整する手法のこと ※参考文献:Wordpress SEO内部対策 著:瀧内 賢 |
Webライティングの勉強方法
Webライティングの勉強方法はYouTubeや書籍で勉強する方法と、Webライティングスクールで学ぶ方法があります。
先ほどお伝えしたSEOの知識を身につけておくと、案件を獲得しやすくなりますので空いた時間に知識を習得しておくと良いでしょう。
Webライティングスクールで学ぶ場合は費用がかかりますが、プロから指導や添削をしてもらえます。
カリキュラムも組まれていますので、「最短で稼げるようになりたい」「1人では何をしたらいいか分からない」という方におすすめです。
まとめ
今回は、Webライティング副業の業務内容や収入の相場などをお伝えしました。
webライティングの主な業務内容は「リサーチ」「記事構成の作成」「記事執筆」「校正」「校閲」でしたね。難しく聞こえますが、Webライティングは初心者でも挑戦しやすい案件がたくさんあります。
働く場所や時間に縛られず、空いた時間で月5万円ほど目指せますので、副業や子育て中の主婦の方にWebライティングはおすすめです。
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