Webライティング

【体験談】Webライティングの未来はどうなる?ChatGPTでできることや活用方法を解説



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北山貴郁|Sicuro株式会社代表取締役

インターネット広告代理店でキャリアをスタートし、広告運用・新規営業などの業務を行う。その後、教育系ベンチャー企業にて教育サービスの責任者として、Webマーケティング戦略立案・プロモーション施策(インターネット広告・コンテンツマーケティングなど)・プロダクト開発に携わる。 2022年11月、Sicuro株式会社を創業し、業界問わず様々な企業様のwebマーケティングの支援を行う。

WebライティングはChatGPTの登場により、新しい時代が到来しています。

現状、Webライターの仕事はChatGPTにより無くなってしまうということはなさそうですが、今後はこの変化を理解し、ChatGPTの特性を有効に使っていくことが求められるでしょう。

そこで本記事では、ChatGPTを上手に活用していくために、WebライティングにおいてChatGPTができること6選やメリットデメリット、筆者が実際に体験してみたChatGPTを使って記事を書く方法を紹介します。

これからWebライティングを始める方も参考にしていただけますので、ぜひ最後までご覧ください。

※本記事は2023年9月時点の情報をもとに作成しています。

ChatGPTとは

ChatGPTとは、OpenAIが開発したコンピューターが人間のように知能を持つことを目指した「自然言語処理技術」の1つです。

ChatGPTは大量に学習した情報をもとに、ユーザーとの対話を通して回答を生成します。

これまでの対話型AIは用意された答えから抽出していましたが、ChatGPTはその場で回答を生成することができるため、人との会話に似た機能を持っています。

そのため、プロンプトと呼ばれる入力文によって生成される回答が変わります。

また、後述しますが、ChatGPTが生成する回答は必ずしも正しいというわけではありません。

このようなChatGPTの特性を理解して、正しくWebライティングに活用していきましょう。

WebライティングにおいてChatGPTができること6選

WebライティングにおいてChatGPTができることは以下の6つです。

①構成作成
②文章作成
③文章校正
④文章の要約
⑤文章の翻訳
⑥アイディア出し

1つずつ解説します。

①構成作成

構成作成は、競合記事のリサーチやSEO対策、流れなどを考えながら作成するため、労力も時間もかかる作業です。

しかしChatGPTを利用することで、その労力を削減できます。

ChatGPTはライターの代わりに競合記事を分析して構成を作ることが可能です。

ただし、その精度はまだ「そのまま記事に利用できる」ほどではないため、必ずライター自身で確認、編集する必要があります。

②文章作成

ChatGPTは文章作成が得意です。

「誰に向けた文章なのか」「どのようなキーワードを入れて欲しいのか」「丁寧な文調で書いて欲しいのか」など、具体的に指示を出すことで、そのように文章を生成してくれます。

1度の生成で高いクオリティを求めるのではなく、「◯◯を分かりやすくして」「300文字でまとめて」など、人間との会話と同じようにやりとりを重ねていくことで、自身が求める文章に近づけます。

③文章校正

ChatGPTに「文章を校正してください」と指示を送るだけで、すぐ正しい文章に修正してくれます。

ちなみに、文章添削ツールのようにどこを修正したのかその場で指摘してくれるわけではないため、長文の校正をお願いすると修正された場所を探し出すのが大変です。

長文の校正をした際は、「間違っているところを教えてください」と聞くと、もとの文章と修正した文章、修正の理由まで教えてくれます。

④文章の要約

「参考記事の要点を知りたい」「箇条書きにしたい」時は、ChatGPTが活躍します。

ChatGPTに要約して欲しい文章を伝えると、重要な内容をコンパクトにまとめてくれます。

また、「要点を箇条書きにしてください」と伝えるとそのように生成してくれますので、記事作成がはかどります。

⑤文章の翻訳

執筆の内容によっては、信憑性を担保するために海外の記事や論文を必要とする場合があります。

ですが、その内容が理解できないことには記事に載せられません。

ChatGPTは翻訳もできるため、海外の記事を理解することにも役立ちます。

⑥アイディア出し

執筆作業で「タイトルや見出しが思いつかない」「適切な文章表現が見つからない」といった悩みをお持ちの方も多いでしょう。

ChatGPTでは、「◯◯のキーワードでタイトルを5つ考えて」「この文章の違う言い回しを教えてください」など、悩みを伝えると参考になる答えをいくつか生成してくれます。

筆者の場合、そのアイディアがヒントとなり思考が進むきっかけになることも多いです。

筆が進まなくなったら、ChatGPTをライティングのアシスタント代わりに活用してみるのもよいでしょう。

WebライティングでChatGPTを活用するメリット

メリットを知ることで、ChatGPTを使いこなしやすくなります。

以降を確認していきましょう。

リサーチ時間を短縮できる

先述の通り、ChatGPTに要約を依頼すると重要なポイントだけを教えてくれます。そのためChatGPTを活用することにより、リサーチ対象の記事内容をスピーディに理解できます。

1つの記事を完成させるために、ライターは多くのサイトから情報を収集します。しかし、それらの全てを読み、重要なポイントを把握するのは時間がかかります。

ChatGPTの活用でリサーチにかかる時間を大幅に短縮できることは、ライターにとって大きなメリットです。

質の高い文章が書ける

ChatGPTを利用すると、AIの高速処理により様々な作業が時間短縮できます。

それにより、人間しかできない創造性感性などの独自性を出すことや、細かいSEO対策に時間が割けるようになります。

また、先程見てきたようにChatGPTではアイディア出しが可能です。自分1人では思いつかないことや、多角的な視点でアドバイスをもらうことで、オリジナリティのあるコンテンツに仕上げることもできるでしょう。

文章表現の幅が広がる

ChatGPTはユーザーの質問や指示にもとづき、これまでに学習した膨大な情報から最適な表現を選び出します。

その結果、今まで出会わなかった様々な表現や語彙に触れることができます。

さらに、ChatGPTを用いて文章を校正すると、異なる言い回しを提案してくれる場合があります。

これらのことから、自分の文章表現の幅が広がるのを実感できます。

WebライティングでChatGPTを活用するデメリット

ChatGPTにはデメリットもありますので、以降で解説することを理解して活用していきましょう。

最新の情報は持っていない

ChatGPTが現在持っているデータは2021年9月までのものです。

そのため、最新の情報が必要な場合は、信頼性の高いWebサイトやニュースなど、別の情報源を活用するのがおすすめです。

また、Webライティングでは記事の鮮度が重要視される内容もありますので、その場合はChatGPTを情報収集源として使用しない方が安心でしょう。

不確かな情報を含む場合がある

ChatGPTはこれまで学習してきた情報から答えを生成するため、必ずしも答えが正しいとは限りません。

学習した情報に中に誤った情報が入っている可能性があるため、その学習をもとに答えを生成してしまうと、情報が誤ったままユーザーに伝えられてしまいます。

ChatGPTの公式HPや、ChatGPTのトップページにも「不正確な情報を生成する可能性がある」と表示されています。

そのため、生成された情報が信頼できるのかどうか必ず人間の目で確かめる必要があります。

ChatGPTで記事を書く3つの手順

ChatGPTで記事を書く3つの手順を解説します。実際に筆者のChatGPTで試してみましたので、ぜひ参考にしてください。

また、筆者の体験談ですが、ChatGPTの無料版ではうまくWebライティングに活用できませんでした。そのため、今回紹介する3つの手順は有料版である、ChatGPT Plusで記事を作成していきます。

加えて「Webpilot」「SEO.app」の2つのプラグインを入れた状態で、手順を紹介します。

ChatGPT Plus…ChatGPTの有料版。無料版で使用できるGPT-3.5より高性能なAIモデルGPT-4が利用できる。月額月額20ドル(日本円で約2,900円 ※2023年9月11日時点)
Webpilot…AIがWebサイトを訪問し、情報を取得するためのプラグイン
SEO.app…参考記事からの記事生成、指定キーワードにもとづいた文章作成などができるプラグイン
※プラグインはChatGPT無料版での利用ができません。

①タイトルを作成する

まず、指定キーワードをもとにタイトルを作成していきましょう。

今回は「Webライティング 初心者」でChatGPTにタイトル案を出してもらいました。

下記の文章でChatGPTに指示を出します。

私は「Webライティング 初心者」のキーワードで記事を作成したいです。
Googleの上位5記事を分析し、タイトル案を5つ出してください。

Webpilotを入れているため、Googleの検索結果のタイトルを収集してくれます。

ちなみに、初めにプラグインなしでこの作業を実施してみましたが、ChatGPTはWeb上のサイトを訪れて情報を分析することができませんでした。

収集した情報をもとに、タイトル案を5つ出してくれました。

このアイディアをもとに、執筆する記事のターゲットや掲載サイトに合わせて修正していきます。

②構成を作成する

次に構成を作成していきます。

この時、「“Webライティング 初心者”のキーワードで構成を作成してください」とChatGPTに指示をしても「作成できません」と返答され、一般的な構成が提示されました。

その後、ChatGPTが提案してくれたタイトルを採用して指示を出すと、構成を作成してもらうことができました。

下記の文章でChatGPTに指示を出します。

「Webライティング入門:初心者のためのスタートガイド」のタイトルを採用したいと思います。
記事の構成を作成してください。

以下のような構成が作成されました。

少々手直しは必要ですが、構成のたたき台としては活用できそうです。

大まかな流れを掴めるだけでも、作業時間の短縮につながってくるでしょう。

③本文を書く

最後に本文を埋めていきます。

下記の文章でChatGPTに指示を出しました。

ありがとうございます。
その構成で、本文を書いてください。

以下のような本文が生成されました。

本文に関しても自身で編集は必要ですが、内容や流れが掴めるため、執筆の取りかかりがスムーズになるでしょう。

特にWebライティング初心者の方はどのように書けばよいか悩んでしまい、執筆にすごく時間がかかってしまう方も多いと思います。そのような方にとっては、ChatGPTはある程度記事の道筋を立ててくれるため、執筆のよいサポート役となってくれるはずです。

ChatGPTの登場でライターは不要になるの?

ChatGPTは2022年11月末に登場しましたが、それ以前から「Webライティングの仕事がなくなるのでは」という噂やライター達の不安がWebライティング界隈で広まっていました。

しかし、ChatGPTが登場してから10ヶ月ほど経った現在、ライターの仕事がChatGPTに取って代わっていくような印象は受けません。

SEO・DXコンサルタント、集客マーケティングプランナーなどとして活躍されている瀧内 賢(たきうち さとし)氏の著書、「これからのAI×Webライティング本格講座 ChatGPT」でも、「これからのWebライティングはAIとの共同作業」と書かれています。

近年、Web上の情報はあふれており競争が激化しているため、今まで以上に質の高いコンテンツの提供が求められています。

そのため、ChatGPTで作業を効率化し、人間ができる創造的な作業を掛け合わせることが、今後ライターがしていく仕事となるでしょう。

まとめ

今回は、WebライティングにおいてChatGPTができることや活用方法などを、筆者の体験談をもとに解説しました。

ChatGPTの登場でWebライティングの仕事が失われるのではないかという噂もありましたが、これからのWebライティングは、AIとの共同作業の時代です。

ChatGPTは入力されたプロンプトや、ユーザーの使い方によって受けられるメリットが変わります。

繰り返し使用していくことで、自身ならではの活用方法がみいだせられるでしょう。

これからWebライティングを始めたいと考えている方も、遅いなんてことはありません。

ChatGPTを味方につけて、新しいWebライティングの時代を進んでいきましょう。

Webマーケティングオンラインスクールマーケウィル(MarkeWill)のWebライティングコースでは、Webライティングのプロが実践しているスキルを学べます。そのため、自分の力で稼げるスキルを身につけることも可能です。

現在、講師による無料相談を実施中ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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インターネット広告代理店でキャリアをスタートし、広告運用・新規営業などの業務を行う。その後、教育系ベンチャー企業にて教育サービスの責任者として、Webマーケティング戦略立案・プロモーション施策(インターネット広告・コンテンツマーケティングなど)・プロダクト開発に携わる。 2022年11月、Sicuro株式会社を創業し、業界問わず様々な企業様のwebマーケティングの支援を行う。

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