PREP法とは、相手に分かりやすく、説得力をもって伝えられる文章のフレームワーク(枠組み)です。
PREP法を使うことで、Webライティング初心者でも簡単に読みやすい記事を書くことができます。
本記事ではPREP法の詳しい概要や例文を使った解説、練習方法まで解説しています。「悩まずスムーズに執筆したい」「読みやすい文章を書けるようになりたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
Webライティングに使われるPREP法とは?
PREP法とは、結論・理由・具体例・結論で構成された文章の型を指します。
▼PREP法
P…Point(結論)R…Reason(理由)E…Example(具体例)P…Point(結論) |
会議でのプレゼンやメールなどにも使われており、PREP法を使うことで、相手に内容を分かりやすく説得力をもって伝えられます。
WEBライティングでPREP法を使う4つのメリット
WebライティングにおいてPREP法を使うメリットは、主に以下の4つです。
①読者に分かりやすく伝わる文章が書ける ②説得力がある文章が書ける ③文章が書きやすくなる ④クラウドソーシングの応募文にも使える |
順番にみていきましょう。
①読者に分かりやすく伝わる文章が書ける
PREP法の1つ目のメリットは、「分かりやすく伝わる文章が書ける」ことです。
最後まで読まないと答えが分からない記事は、読者にストレスを与えてしまい、分かりやすく伝えられているとはいえません。
とくにWeb検索して記事に訪れる方は、「答えを早く知りたい」と考えています。
PREP法は結論から先に伝える文章構造になっているため、読者は答えをすぐ知ることができます。
答えが早く知れると読者は「分かりやすい」と感じるため、PREP法は読者に分かりやすく伝わる文章が書けるといえます。
②説得力がある文章が書ける
PREP法は、結論のあとに理由、具体例と続くため、自然と論理的な文章が作成できます。
論理的とは、筋道が立っているさまのことをいいます。
PREP法を使うことで、冒頭の結論に対して根拠を提示する書き方になるため、初心者でも自然と説得力がある文章が書けるようになります。
③文章が書きやすくなる
PREP法を使うことで、悩まず文章が書けるようになります。
先ほどもお伝えしましたが、PREP法を使って「結論→理由→具体例→結論」の順に書いていけば、自然と論理的な文章が作成できます。
よって、PREP法の利用はスムーズに分かりやすい文章を書くことに役立ちます。
④クラウドソーシングの応募文にも使える
Webライティング案件に応募する際、PREP法を使うことで、クライアントに自身を採用するメリットが伝わりやすくなります。
▼PREP法を使った応募文の例
【結論】私はペットの飼育に関するライティングに自信があります。 【理由】なぜなら、私は10歳の時から約20年間犬を飼い、家族同然にお世話をしてきたからです。 【具体例】トイレや餌のしつけには◯◯のようなことを工夫し、◯日でしつけを完了。また、□□の時は体調が悪い、△△の時は心のケアをしてあげるなど、行動や表情を読み取り対応をしていたため、ペットの飼育に関する経験や知識を具体的に記事に盛り込むことができます。 【結論】以上のことから、今回のライティング案件にて貴社のお役に立てます。 |
このように、PREP法は応募文などの説得力を持たせた文章を書きたい時に役立ちます。
WEBライティングでPREP法を使うデメリット
WebライティングにおいてPREP法を使うデメリットは、身につけるまでは執筆に時間がかかることです。
PREP法が身についていないうちは、結論→理由→具体例→結論の各要素がうまくつながっていないことがよくあります。
第3者に読んでもらうと分かるのですが、自分自身では論理の破綻になかなか気付けないため、コツを掴むまでは執筆に時間がかかるでしょう。
しかし、一度PREP法を身につけると、自転車を乗りこなすようにスラスラとPREP法で執筆できるようになります。
練習を重ねれば誰でもできるようになりますので、このあと説明する「PREP法を使いこなすための練習方法」も確認しておいてください。
PREP法の良い例文と悪い例文
次に、PREP法の良い例文と悪い例文を紹介します。
▼PREP法の良い例文
【結論】WebライターがPREP法を身につけると収入が増えます。 【理由】なぜなら、クライアントから信頼が得られるうえ、執筆スピードが上がるからです。 【具体例】PREP法で分かりやすい文章が書ければ、その記事は多くの読者に読んでもらえる可能性があります。たくさんの人に読んでもらえればクライアントの利益に貢献できるため、ライターとしての信頼が厚くなります。 また、PREP法の型に当てはめればスムーズに執筆できるため、執筆スピードが上がり、執筆できる記事数を増やせます。 【結論】よって、WebライターがPREP法を身につけると、収入アップが期待できるといえます。 |
▼PREP法の悪い例文
【結論】WebライターがPREP法を身につけると収入が増えます。 【理由】なぜなら、クライアントから信頼が得られるうえ、執筆スピードが上がるからです。 【具体例】PREP法は論理的な文章が書けるため、自身の思考も論理的思考になっていきます。そのため考えがまとまりやすくなり、質の高い記事を書くことができます。 【結論】よって、WebライターがPREP法を身につけると収入アップが期待できるといえます。 |
良い例文は、【具体例】が【理由】に対する根拠になっているのに対し、悪い例では、理由と具体例に筋道がたっていません。
ある程度経験を積んだWebライターの方でも、悪い例文のように論理が破綻している場合が時々あります。
PREP法を活用する際には「筋道がたっているか」を最後に確認しておくと安心です。
WebライティングでのPREP法の使い方
WebライティングでPREP法を使う場合、本文や記事の構成に活用できます。
【導入文】(P:結論)Webライティングは今人気の副業の1つです。 ※この記事で伝えたいことを書く。 ・P:結論・R:理由・E:具体例・P:結論 【見出し1】(R:理由)Webライティングは初心者でも始めやすいから ※なぜその答えになるのか、理由を説明する。 ・P:結論・R:理由・E:具体例・P:結論 【見出し2】(E:具体例)Webライティングが初心者でも始めやすい理由3選 ※R:理由を裏付ける具体的な例や説明を書く (具体例①)①初期費用がほとんどかからない ・P:結論・R:理由・E:具体例・P:結論 (具体例②)②文章が書ければ誰でも挑戦できる ・P:結論・R:理由・E:具体例・P:結論 (具体例③)③空いた時間に作業ができる ・P:結論・R:理由・E:具体例・P:結論 【まとめ】(P:結論)Webライティングを今日から始めてみよう ※内容をまとめて、もう一度結論を伝える ・P:結論・R:理由・E:具体例・P:結論 |
PREP法は長文にも応用が可能なため、このようにWebライティングの記事全体を作成できます。
PREP法で記事構成の大枠ができたら、それぞれの内容についてもPREP法を用いて執筆します。
自身でブログを運営している方は、ブログ記事にも活用できますよ。
慣れてくると様々なアレンジができるようになりますが、まずはWebライティングの本文の執筆で、PREP法(結論→理由→具体例→結論)が問題なく使えることを目標にするとよいでしょう。
PREP法を使いこなすための練習方法
PREP法を使いこなすための練習方法を紹介します。
PREP法の練習方法はこちら。
▶PREP法の各要素を、一文で書き出していく |
たとえば、伝えたいことが「Webライターは主婦におすすめ」だとしましょう。
・Point(結論) Webライターは主婦におすすめです。 ・Reason(理由) なぜなら、空いた時間に自宅で仕事ができるからです。 ★ポイント…伝えたいこと(結論)に対して、なぜそれを言うのか?自分なりの理由を書く ・Example(具体例) たとえば、子供が寝ている間や家事が落ち着いた時間など、家族の生活リズムに合わせて好きな時に作業ができるため、無理にまとまった時間を確保する必要がありません。 ★ポイント…Reason(理由)に対しての具体例、根拠となる事柄を書く ・Point(結論) そのため、外で働きづらい主婦の方にWebライターはおすすめといえます。 ★ポイント…結論をもう一度伝える |
このように、PREP法の各要素をまずは一文で書き出していきます。これを繰り返すことで、PREP法が身につきます。
また、Twitterを利用されている方はツイート文でPREP法を練習するのもおすすめです。
PREP法の各要素を一文で書き出すと、ちょうど1ツイート(140字)ほどになります。
▼ツイート例
最近買った◯◯の本、おすすめです!図解が多く、とても分かりやすかったです。1ページにつき1つ図解があるため、難しい内容も理解しながら読み進められました。◯◯に興味がある方、ぜひ読んでみてください! |
毎日PREP法でツイートすると、結構鍛えられますよ。
PREP法のテンプレート
PREP法のテンプレートを用意しました。テンプレートを利用すると、文章作成が楽になります。
使い方は、テンプレートを穴埋めし、接続詞や語尾を文章に合わせて修正します。
簡単にPREP法の文章が作成できますので、練習にぜひ活用してください。
▼【PREP法テンプレート】
Point(結論)◯◯は◯◯です。 Reason(理由)なぜなら◯◯◯◯だからです。 Example(具体例)たとえば◯◯◯◯でした。 Point(結論)そのため、◯◯◯◯です。 |
まとめ
PREP法とは、結論・理由・具体例・結論で構成された文章のフレームワークです。
PREP法を使えば簡単に論理的な文章が作成できるため、Webライティング初心者でも、相手に分かりやすく説得力をもって伝えられる文章が書けます。
本記事を参考にPREP法を身につけて、読み手に分かりやすく伝わる記事を作成していきましょう。
Webライティングの学習には、Webマーケティングオンラインスクールの利用もおすすめです。
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