Webライティングと合わせてよく見かける、SDS(エスディエス)法。
SDS法とは、情報を端的に伝えられるフレームワーク(枠組み)です。
SDS法を使った文章は、簡潔に概要を伝えることができ読者の理解を促します。
今回は、SDS法の概要から例文を使った解説、PREP法との違いも紹介します。お読みいただくことでSDS法の使い方が理解でき、読者に伝わる文章が書けるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
Webライティングで使えるSDS法とは
SDS法とは、要点・詳細・要点の順に構成された文章法です。
▼SDS法
S… Summary(要点)D…Details(詳細)S…Summary(要点) |
SDS法は、最初に文章の要点を伝え、最後にまた要点を繰り返すため、内容を理解しやすく相手の記憶に残りやすい文章構成となっています。
このように、SDS法は要点を素早く伝えられるため、ニュースや自己紹介、商品紹介する場面などでよく使われています。
WebライティングでSDS法を使う時の例文
それでは実際にSDS法を使った例文をみてみましょう。
▼SDS法:例文①「SDS法について」
【要点】SDS法は読者に分かりやすく伝えられる文章術です。 【詳細】SDS法は「要点→詳細→要点」で構成されています。最初に要点をもってくることで読者は何の話題なのか理解したうえで読み進められます。そして最後にもう一度要点を伝えるため、短い時間で相手に内容全体を記憶に残してもらえます。 【要点】このように、SDS法を使えば読者に分かりやすく伝えられる文章が書けます。 |
次は商品説明の例文をみてみましょう。
▼SDS法:例文②「シャンプーの商品説明」
【要点】このシャンプーは、洗うだけでくせ毛を修正してくれます。 【詳細】大手◯◯美容院と提携して開発したこのシャンプーには、業界初の◯◯成分を配合しています。そのため、くせで広がってしまう髪や、雨の日でも髪のおさまりを実感していただけます。 【要点】洗うだけでまとまりの良い髪が手に入るこのシャンプーを、ぜひお試しください。 |
例文をお読みいただくと分かるように、SDS法は話の要点を最初に伝えるため、読者は話の内容をすぐ掴むことができます。
話の内容が分かればその先も読み進めやすくなるため、SDS法は内容全体をスムーズに伝えることに役立ちます。
WebライティングにおけるSDS法のメリット3つ
WebライティングでSDS法を使うメリットは以下の3つです。
①読者の興味を引きやすい ②読者に分かりやすく伝えられる ③文章にやわらかさが出る |
順番に解説します。
①読者の興味を引きやすい
SDS法は、最初に要点を伝えるため、読者の興味を引きやすくなります。
Web記事を読む方は「答えを早く知りたい」と考えています。そのため、冒頭で要点を伝えると「自分の知りたいことが書いてあるかも」と感じます。
記事に興味をもった読者は、自身の知りたい答えに関する詳細も気になってくるため、SDS法で文章を書くことで、記事全体を読んでくれる読者が増える可能性があります。
②読者に分かりやすく伝えられる
SDS法は、Summary(要点)→Details(詳細)→Summary(要点)の順番で構成されており、読者にとって分かりやすい構造となっています。
たとえば、ニュースを途中から聞くと概要が分からないため、アナウンサーの方が詳細を説明していてもあまり理解できません。
理解できたとしても、ニュースが伝えたかったことを読み取るまで時間がかかるでしょう。
ですが、話の要点を知っていれば詳細説明が頭に入りやすくなります。そして最後にもう一度要点を聞くことで理解を深められます。
そのため、SDS法は読者に分かりやすく伝えられる文章法と言えます。
③文書にやわらかさが出る
SDS法は、伝えたいことを強く主張するのではなく、情報全体を伝える文章構成になっています。
そのため、SDS法は文章にやわらかさを出すことができます。強く根拠を示す必要がない場合や、セールス感をあまり出したくない時などに有効です。
WebライティングにおけるSDS法のデメリット
SDS法は情報を分かりやすく伝えるための文章法のため、起承転結の文章には向いていません。
また、主張が控えめでやわらかさが出る一方で押しが弱いため、読者の行動を促して成果につなげたい時には物足りなさがあります。
主張をしっかりと伝え、読者に行動を促したい時は「PREP法」が効果的です。
「PREP法」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
SDS法とPREP法の違い
SDS法とPREP法は、どちらも結論(要点)からはじまり結論(要点)で終わる文章構造でよく似ていますが、その違いは「文章のどこに重点を置いているか」にあります。
SDS法とPREP法の構成を見比べてみましょう。
▼SDS法
S… Summary(要点)D…Details(詳細)S…Summary(要点) |
SDS法は詳細に重点を置いて、文章全体を理解してもらえるような構造です。
▼PREP法
P…Point(結論)R…Reason(理由)E…Example(具体例)P…Point(結論) |
PREP法は結論に重点を置いて、理由や具体例で結論に説得力をもたせています。
このように、SDS法とPREP法は似ていますが、どこに重点を置いているかが明確に違うため、伝える内容によって使い分けるようにしましょう。
SDS法を習得するための練習方法
SDS法の習得には、普段からSDS法の構成を意識することが効果的です。
たとえば、仕事や友人とのやりとり、日常会話にもSDS法は取り入れられます。
▼日常会話の例
【要点】明日からしばらく晴れるみたいですよ 【詳細】さきほど天気予報で梅雨明け宣言があり、本格的な夏と言ってました 【要点】明日からは天気が良くて暑い日が続きそうですね |
▼仕事の例
【要点】いくつかの製品を比較検討した結果、当社には◯◯製品が合うという結論に至りました。 【詳細】合計3社の製品を比較検討し、当社が希望する要件(価格、機能、使い勝手の良さ)の全てを満たすことができたのは◯◯製品のみでした。 【要点】そのため、当社には◯◯製品が合うという結論に至りました。 |
SDS法は3つの要素で構成されたシンプルな文章法のため、比較的習得しやすいです。
普段から意識して使うことで、Webライティングの際にスムーズに活用できるようになります。ぜひ今日から意識してSDS法を使ってみましょう。
まとめ
今回はWebライティングで必須の文章法、SDS法について解説しました。
SDS法は、情報を短時間で分かりやすく伝えられる文章のフレームワークです。
Summary(要点)→Details(詳細)→Summary(要点)の3つの要素から成り立っており、ニュースや自己紹介、仕事や日常会話など普段から触れる機会が多くあります。
日頃からSDS法を意識することですぐに習得できますので、早めに使いこなせるようになり、Webライティングスキルを上げていきましょう。
Webライティングスキルを上げるには、Webマーケティングオンラインスクールの利用もおすすめです。
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