「Webライティングの資格を検索すると、Webライティング能力検定とWEBライティング技能検定が出てくる。違いは何だろう?」
Webライティング関連の資格取得をお考えの場合、このようなお悩みをもつ方も多いのではないでしょうか。
2つの検定は名称が似ているため混同されることも多いですが、さまざまな違いがあります。
Webライティング能力検定は、一般社団法人日本WEBライティング協会が主催している民間資格です。合格すると、Webライティングに関する幅広い知識があることを証明できます。
WEBライティング技能検定も民間資格ですが、主催しているのは一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会です。合格者は、クラウドソーシングでのマナーやWebライティングに関する基礎知識をもつ「WEBライティング実務士」に認定されます。
今回は、Webライティング能力検定とWEBライティング技能検定の違いを解説します。
それぞれの検定の受験がおすすめの人も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
Webライティング能力検定とWEBライティング技能検定の違い
Webライティング能力検定とWEBライティング技能検定は、受験対象者や難易度も違います。
Webライティング能力検定は、Webライティング初心者〜中級者を対象としている検定で難易度は高めです。
WEBライティング技能検定は、Webライティング未経者〜初心者を対象としており難易度は高くありません。
2つの検定の違いを下表にまとめましたので、ご覧ください。
検定名 | Webライティング能力検定 | WEBライティング技能検定 |
運営 | 一般社団法人日本WEBライティング協会 | 一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会 |
取得できる資格 | Webライティング能力検定1級~3級 | WEBライティング実務士 |
費用(税込み) | 13,500円 ※中高生、大学、短大生は6,750円 ※YouTube動画講座セットを利用する場合は19,800円 | 41,000円 (試験料6,000円+講座受講料32,000円+合格証発行料3,000円) |
受験資格の有無 | 無し | 有り ※WEBライティング技能検定講座の受講者のみ |
受験会場 | 全国17カ所 | オンライン |
試験頻度 | 3カ月に1回 | 月1回 |
資格更新 | 必要(2年ごとに更新) ※更新費用12,000円 | 不要 |
合格率 | 1級の合格率25~30% ※その他の等級の合格率は非公表 | 第1回~第98回までの平均47.2% |
受験対象者 | Webライティング初心者~中級者 | Webライティング未経験~初心者 |
主な合格特典 | 仕事を紹介してもらえる場合がある | 提携するクラウドソーシングサイトでの優遇特典あり |
2つの検定の違いを、詳しく見ていきましょう。
受験資格
Webライティング能力検定は受験資格が設けられていないため、誰でも受験できます。
受験資格が設けられているのは、WEBライティング技能検定です。
受験するにはヒューマンアカデミーが提供する通信講座「WEBライティング技能検定講座」を受講する必要があります。
受験したい場合は先に講座の受講を申し込み、受講料32,000円(税込み)を支払わなければいけません。
試験内容
Webライティング能力検定のほうがWebライティング経験者向けの問題が出題されます。
一方のWEBライティング技能検定は、初心者向けです。どちらも4択形式と記述式の問題が出題されます。
Webライティング能力検定の試験内容は、下表のとおり国語やミニ論文などの6科目です。
科目 | 問題形式 |
国語 | 4択 |
Webライティング基礎 | |
コピーライティング、メールライティング | |
SEO | |
倫理・法律、炎上対策 | |
Webライティングに関するミニ論文 | 記述式 |
ミニ論文は指定されたテーマに関する内容を200〜300文字に手書きでまとめる記述式で、その他の科目は4択形式です。
受験者全員が同じ問題を解き、合格すると得点に応じて1級〜3級に振り分けられます。
WEBライティング技能検定の試験内容は下表のとおり、Webライティングやクラウドソーシングでの仕事の進め方が分からない方を対象とした内容も含まれます。
クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事を受発注するビジネススタイルのことです。
試験内容 | 問題形式 | |
基礎編 | クラウドソーシングで必要なビジネスマナー、個人情報の取扱いなど | 4択 |
実践編 | ライティングのルール、基本的な単語の意味など | |
実技ライティング | 記述式 |
試験ではWEBライティング技能検定講座テキストの基礎編と実技編をもとに4択問題が25問ずつ、記述式の実技ライティング問題は4問出題されます。
実技ライティングは指定されたテーマで300文字程度にまとめる問題ですが、手書きで解答する必要はありません。専用のオンラインシステムを使います。
勉強方法
どちらの検定も公式テキストや問題集などを使って勉強できます。
Webライティング能力検定は、以下の公式教材の他にYouTube動画講座セットの利用も可能です。
YouTube動画講座セットには、ミニ論文の添削サービスもついています。
WEBライティング技能検定は、以下の公式教材の他にもWEBライティング技能検定講座の動画、検定の過去問題でも勉強できます。
受験方法
Webライティング能力検定は札幌市、東京都中心部、大阪市、福岡市など全国17カ所の会場で受験可能です。
試験は3カ月に1回の頻度で開催されています。
WEBライティング技能検定は専用のオンライン試験システムを使って受験できるため、自宅での受験も可能です。試験は月に1回の頻度で開催されています。
合格特典
Webライティング能力検定は、検定の運営元から記事作成の仕事を紹介してもらえる場合があります。
特に1級合格者は優先して仕事を紹介してもらえることがメリットです。
また希望すると公式サイトの資格保有者リストに名前を掲載してもらえるため、以下のような認定証や認定バナーとあわせてスキルや知識のアピールに活用できるでしょう。
WEBライティング技能検定に合格すると以下のような合格証書や認定カード、WEBライティング実務士IDをもらえます。
WEBライティング実務士IDがあると、検定の運営元が提携するクラウドソーシングサイトのランサーズやサグーワークスなどで案件を獲得しやすくなる、報酬がアップするといった特典を受けられます。
資格の有効期限
Webライティング能力検定には資格の有効期限がありますが、WEBライティング技能検定にはありません。
Webライティング能力検定の資格の有効期限は2年間で、希望すると更新も可能です。ただし更新費用12,000円(税込み)と動画講座の受講、論文の提出などが必要です。
提出物の内容が承認されると資格は2年間有効になります。
Webライティング能力検定の評判・口コミ
ここからはWebライティング能力検定の評判・口コミをご紹介します。
1級の合格率は25〜30%で難易度は高めですが、合格すると高度なスキルがあることを証明できるため何度も挑戦している方もいるようです。
WEBライティング技能検定の評判・口コミ
続いては、WEBライティング技能検定の評判・口コミをご紹介します。
一発合格している方も多く、資格があることで自信につながるといった意見もありました。
Webライティング能力検定の受験がおすすめの人
ここからはWebライティング能力検定が、どのような人におすすめの検定なのかを解説します。
転職や案件獲得の際にスキルや知識をアピールしたい人
Webライティング能力検定の資格があると、転職やフリーランス活動のときに自身のスキルや知識をアピールできます。
受験勉強をするだけでもコピーライティングやメールライティング、記事を検索結果の上位に表示させるSEOスキルなどWebライティングに関する幅広い知識を身につけられるからです。
特に高度なスキルがあると認定されている1級に合格できると、他のWebライターと差別化を図りやすくなります。
Webライターとして公開できる記事がない場合にも、Webライティング能力検定の資格取得を実績にできるのでおすすめです。
Webライティングに関するトラブルを起こしたくない人
Webライティングに関するトラブルを防止したい場合は、Webライティング能力検定の受験がおすすめです。
Webライティング能力検定では著作権や商標権などの法律、炎上対策などの知識も得られます。
Webライターは画像選定や文章の引用、SNS用の投稿文作成なども行う仕事です。
インターネット上に文章を公開することは権利の侵害や誰かを傷つけるリスクもあるため、トラブル防止の知識は欠かせません。
WEBライティング技能検定の受験がおすすめの人
WEBライティング技能検定は、どのような人におすすめの検定なのかを解説します。
Webライティングの知識が全くない人
WEBライティング技能検定は「Webライティングとは何だろう」「これからWebライターを始めたい」と考える人におすすめです。
WEBライティング技能検定講座では、Webライターとして活動するうえで最低限身につけたいスキルや知識を学べます。
たとえばパソコンのキーボード操作や文章作成の基礎的なルール、記事を検索結果の上位に表示させるSEOの知識も習得可能です。
Webライターの仕事をしたい場合は講座を受講して知識を身につけ、資格を取得するのも一つの方法でしょう。
クラウドソーシングを使ってWebライターとして活動したい人
Webライティング技能検定講座ではクラウドソーシングサイトでのマナーやルールなども身につけられます。
クラウドソーシングサイトはWebライティング初心者から上級者向けの案件があるため、自分のスキルに応じて案件を選んで応募できることがメリットです。
クラウドソーシングサイトでの仕事の進め方を理解していれば、Webライターとしての活動もしやすいでしょう。
またクラウドソーシングサイトで資格を記載したプロフィールを提示して案件に応募すると、仕事を受注しやすくなる場合もあります。
クラウドソーシングサイトではプロフィールを確認して依頼を決めるクライアントもいるため、自己PRができる資格を取得しておくのもおすすめです。
【まとめ】Webライティング能力検定とWEBライティング技能検定の違い
今回は、Webライティング能力検定とWEBライティング技能検定の違いを解説しました。
最後にもう一度、2つの検定の主な違いを確認しておきましょう。
【Webライティング能力検定】
- Webライティング初心者~中級者を対象としている
- Webライティングの幅広い知識を習得できる
- 全国17カ所の会場で試験を受けられる
- 試験のミニ論文は手書きで解答する必要がある
- 合格者は得点に応じてWebライティング能力検定1級~3級に振り分けられる
- 資格の有効期限は2年間で更新もできる
【WEBライティング技能検定】
- Webライティング未経験者~初心者を対象としている
- WEBライティング技能検定講座の受講者のみが受験できる
- Webライティング基礎やクラウドソーシングでの仕事の進め方を習得できる
- オンラインで受験できる
- 合格者はWEBライティング実務士に認定される
- 合格すると指定されたクラウドソーシングで特典を受けられる
2つの検定は、よく似た名称ですが多くの違いがあります。
受験したい場合は、各公式サイトで詳細を確認してからお申し込みください。
Webマーケティングオンラインスクールマーケウィル(MarkeWill)では、Webライティングコースをご用意しておりますので、ぜひご活用ください。
マーケウィル(MarkeWill)のWebライティングコースは、テキストや実践を想定した執筆課題などでWebライターに必要なスキルや知識を学べます。
また案件獲得や仕事の進め方などのサポートも可能です。
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